私は幼い頃からファッションが好きでした。
3姉妹の末っ子ということもあり、幼少期のほとんどはおさがりの服で過ごしました。だからこそたまに買ってもらえる自分の服には思い入れがありました。
今でも鮮明に記憶していることがあります。私が小学校低学年の頃。母と一緒に隣町までお出かけすることになりました。広島県の田舎町に生まれ育ったに私にとって、隣町のショッピングモールに行くことはごくたまにある特別な日・ハレの日でした。
母は私が幼い頃から働きに出ていたので普段はもっぱら動きやすいパンツスタイル。というか、動きやすさ重視の母ちゃんスタイル。
私は母が何着かよそいきのスカートを持っていることを知っていて、おでかけの日に「母のスカート姿」が見れることを勝手に楽しみにしていました。しかし、母が選んだのはパンツスタイル。それを見た私は大泣きしだし、母にスカートに着替えて欲しいと懇願したのでした。
結局母はスカートに着替えてくれたのですが、その時、私はなぜあんなにも母の服にこだわったのか…このエピソードについて深く考えたことはありませんでしたが、今ならわかるのです。
あの日のさおり少女は、よそいきのスカートを纏うことで母がステキになる=ファッション/見た目が変化することで心がわくわく、楽しく変化することを感覚的に知っていたのだろうと。
そしてそれが自分にとってとても大切でかけがえのないことだったと。
おおげさかもしれませんが、ファッションのちからなのだと思います。
その後は思春期〜20代まで、様々なファッションを楽しみました。古着系やセレクトショップ系、ハイブランド系を組み合わせることが多かったです。
大学を卒業後、眼鏡チェーン店の正社員を経て、東京・渋谷のアイウェアのセレクトショップに就職しました。ファッション的要素と光学的要素の多方面からアドバイスが出来るアイウェアコーディネーターの仕事は大変やりがいのあるものでした。
プライベートでは、27歳の時に結婚と出産。
29歳の時、第二子を出産しました。
産後は、初めての子育てに追われる毎日で自分のファッションについて考える時間が激減しました。当時スマホで毎日見るのは育児サイトや育児グッズのサイト。毎日産前に着ていたお洋服ばかり着ていました。
子どもが1歳になってからは、職場復帰。東京の、世界一の称号をもつおしゃれすぎる眼鏡店に勤めていたので、おしゃれをしないわけにはいかないためネットで服を漁りました。
しかしながら私は「母親たる者自分のファッションにお金をかけるのはよくない」という固定観念があり、安い商品の中から選んでいました。
きっと、自分の母親が”自分よりも子ども優先”で育ててくれたため、母親になったら自分は二の次三の次、何より子ども優先にしなければならないと、無意識のうちに刷り込まれていたのだと思います
当時はワイドパンツやルーズシルエットが流行っていて、私もその流行を追ってシンプルでオーバーサイズを安価な価格帯の中から抜粋し、着用。なんだか似合わない気がするけれど、トップスをウエストインや前だけインしたら着こなせた気がしたので着用していました。
しかし、そのような服を着ても集めても、心落ち着く服にはほとんど出会えず次から次へと服が欲しくなっていました。
そしてさらにSNSの影響が大きな時代となり、インスタの世界のおしゃれさんはみんなベージュやスモーキーカラーのゆるっとシルエットのお洋服を身につけていることに気付きます。
自分がこれまで避けてきたそれらの色やシルエットは当然似合うはずもなく、お手上げ状態でした。「おしゃれしなくちゃ」という気持ちばかり先走り、ちっともファッションを楽しめていなかったように思います。
ちょうどその頃、東京から地元・広島への移住を考えはじめます。
「一度きりの人生、本当にやりたいことを仕事にしてみたい。パーソナルスタイリストになって、大好きなファッションをご提案するお仕事がしたい」
そう決意した私は、スタイリングの軸となる骨格診断とパーソナルカラー診断を南青山の大人気サロンCOLER&STYLE1116で学ばせていただきました。
骨格診断PLUSを学ぶことにより、ルーズシルエットが不得意なことを知りました。スタイリングの際に自分が気をつけるべきポイントがわかりました。
パーソナルカラーを学ぶことにより、明るく濁りのない色が自分を元気に明るく見せてくれることを知りました。そして自分の好きなファッションやスタイルや生き方について熟考し、やっと自分のファッション軸が見えてきました。
毎日着る、服。
「女性だから」「社会人だから」「母親だから」という理由で服を選んでいませんか?
日々の忙しさに追われなんとなく洋服を選んで、心が少しもやもやしていませんか?
ファッションサロンsunnyが、毎日心を晴れやかに過ごしていただけるお洋服選びのお手伝いをさせていただきたいと考えてます